毎日新聞「新型急増中 流行の兆しに要注意」によると
激しい嘔吐(おうと)や下痢を引き起こすノロウイルス(厚生労働省HP)の新型が今年初めから国内で感染を広げていることが、川崎市健康安全研究所と国立感染症研究所などのチームの調査で分かった。一部地域では集団食中毒も相次いでいる。人が免疫を持っていないため、例年ノロウイルスの感染者が増える秋から冬にかけて大流行の恐れがあるとして、警戒を呼びかけている。
ということです。この変異した「GII.17」という型のノロウィルスは強力で、子どもやお年寄りだけではなく、バリバリの大人も注意だそうです。対処方法は従来と同じ。
厚生労働省のQ&Aで解説しています。
Q1 ノロウイルスによる胃腸炎はどのようなものですか?A1 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。
従って、皆様の周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底しましょう。
- 患者のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるので、
- 特に、子どもやお年寄りなど抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。また、調理器具等は使用後に洗浄、殺菌しましょう。(詳しくは Q14, 16をご覧下さい)
川崎市健康安全研究所長によると
「過去最悪の感染者が出た2006年のような大流行も考えておくべきだ。新型だからといって特別な対策が必要なわけではなく、十分な手洗いや二枚貝の加熱調理を徹底してほしい」
だそうです。