食育って何?

食育…よくみかけるキーワードですね。
教職員の皆さんならまだしも、保護者の皆さんの中にはオボロゲって方もいるのでは。

そこで、ザックリ解説。

そもそも食育(Food education)っていうのは「様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること」(Wikipedia)。

石塚左玄という人が1896年(明治29年)と1898年(明治31年)の著作(化学的食養長寿論、通俗食物養生法)で「体育智育才育は即ち食育なり」と造語し用いたのが最初だそうです。ただ、当時はそれほど知ってる人もいなかったようです。

ところが、産地偽装など食の安全を揺るがす事件が多発したことから、2002年(平成14年)11月21日に自民党の政務調査会に「食育調査会」が設置されました。食育で消費者の不安や不信感を取り除くことが目的だったそうです。翌2003年(平成15年)に当時の小泉純一郎総理の施政方針演説に取り上げられて「食育」が一般化したんだとか。

2005年(平成17年)6月10日、食育基本法(内閣府)が成立。食育基本法は、総理大臣と12省庁の大臣と国家公安委員長までが参加した国家レベルで食事をどうにかしようと捉えた、世界的に例のない法律なんだそうです。

で、地方に波及していきます(食育基本法Q&A)。

いま、第3次食育推進基本計画が進行中です。ここでは、「豊かな人間性」「伝統の継承」「食品ロス」への対応も盛り込まれています。

新発田市ではこれを受けて「新発田市食の循環によるまちづくり条例」をつくって食育をすすめています。このなかで、「食とみどりの新発田っ子プラン」は学校にとっても重要な政策で、新発田市内全小・中学校で、豊かなる大地を基盤とした「育てる(栽培)」、「作る(料理)」、「食べる」、「返す(リサイクル)」の食のサイクルに基づいた食育や地元の食材を給食に用いたり、伝統料理などの継承を促しています。

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マスコットキャラクターの「めぐる」