【注意喚起】ヒアリに関する諸情報について(環境省HP&日本蟻類研究会HPより)

平成29年6月13日に日本国内で初確認されたヒアリ。強い毒があり、素手で触らないでと環境省より報道発表がありました。7月11日付けNHKニュースWEBによると、新潟でもヒアリと疑われる個体がみつかったとか(※後報でヒアリではないと判明)。夏休みを前に、気になりますね。

ネット上では、様々な情報が交錯していますが、この件に関しては環境省や学術機関の情報が一番信用できます。たとえば、ネットで「ヒアリの天敵は日本在来のアリだ!」「日本の在来種がヒアリと戦ってくれる」という情報が流れたことがありましたが、根拠のないデマだとか。アメリカに侵入したときは在来種のアリは追いやられてしまったそうです。現状、在来種では勝負にならずヒアリの「弱点は無い」とのこと。環境省がセアカゴケグモより質が悪く「いちばん入って欲しくなかった敵」といっています。

対処について…

日本蟻類研究会によると

1)ヒアリに身体をはわれたら:少数のアリが身体についたときには、躊躇せず手で振り払うか指で潰すことで十分対応できます。むろん、地面などにいるアリをむやみに触ってはいけません。

2)巣を踏んでしまったら:間違って巣(アリ塚)の上に足を踏み入れてしまうと怒ったヒアリが大量に身体に登ってきます。そんなときはもはや手で振り払うことはできません。手足をぶるぶる振るってふるい落としましょう。

3)もし刺されてしまったら:落ち着いて「死ぬことはまずない」と考えてください。利用可能な医療機関が近くにあるならほぼ大丈夫です。毒性が強いと指摘されているヒアリ個体群が生息する台湾でも確実な死亡例はありません。海外での死亡例はすべてアレルギー(アナフィラキシーショック)によるものです。刺されて、しばらくして(数分〜数十分)頭痛、動機、吐き気などで気分が悪くなったり、じんましんがでたら急いで医師にみせ治療してもらいましょう。皮膚科、内科、小児科などほとんどの診療科で対応できます。ヒアリの場合は初めて刺されたときにアレルギー症状がでることがあるのでここは要注意です。ハチアレルギー持ちかどうかとヒアリアレルギーは関係ないです。アレルギー症状がでなければとりあえず安心し、刺された部分の痛みかゆみには市販の虫刺され薬等をぬりましょう。
日本蟻類研究会「ヒアリの関するFAQ」より

だそうです。とはいえ、「いのち」に関わる場合もあるので、楽観はできませんね。環境省の報道発表「ストップ・ザ・ヒアリ(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考)」(PDF)も確認してみてください。

環境省HP「ストップ・ザ・ヒアリ(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考)」より