いま、二葉小学校の地域交流室にあるでしょうか…金魚台輪。
金魚の灯篭が台車に載ったキュートな新発田だけの夏の風物詩ですね。
さて、新潟市(巻:鯛車復活プロジェクト、沼垂:柳都わいやら会)や村上市などにある鯛車が知られています。西蒲区には鯉車なんてのも。
金魚台輪を見て「あぁ、鯛車ね」という人もいるようです。
なぜ新発田だけ金魚がモチーフになったのか…一説には新発田のお殿様が金魚愛好家だったからといわれています。
この灯篭が台車に載ったものを灯車玩具というのですが、日本国中でも新潟県に集中しています。
もともとはお盆の送り火として、精霊流しが川から車がついて陸に上がったとか。
江戸末期、お盆の夜にミカン箱大のものにロウソクを灯し、カラカラと曳きながらお墓にお参りにいくという流行が新潟県内にあったのではないかということです。
金魚台輪は明治維新の動乱で廃れ、明治20年頃復活しては廃れ、大正時代に入ると3メートルを超える山車となって神明まつりで灯篭行列の目玉になりましたが昭和に入るとまた廃れ、小さい民芸品として伝えられてきたそうです。郷土玩具の宿命って感じですね。戦後になって新発田まつりのパレードで電飾キラキラのでっかい金魚台輪も定番となりました。
また、町内子ども会が曳き回す小型の山車として50を超える町内で作られ、いまにつながってきているんだそうです。
そういえば、二葉小学校のおやじの会のメンバーの方が、自衛隊のイラク派遣のときに解体して空輸し、現地で組み立ててイラク軍やオーストラリア軍の皆さんと交流し大好評だったとか。ワールドでワイドですね。
新発田市でも金魚台輪のキャラクター「しばたん」をつくってPRしてますね。
そうそう、以前に二葉小学校でも金魚台輪づくり体験をしたことがあるんだそうです。
さて、数年前に竹細工の金魚台輪職人さんが亡くなって民芸品も途絶えてしまいました。
いまNPO法人の作業所あゆみさんが針金で金魚台輪をつくっています。土鈴の絵付け体験もありますね。おみやげ屋さんで見かけたこともあるでしょうか。
いま、竹細工の金魚台輪も市の協力で復活の動きもあり、子どもたちに伝えていける新発田らしさが増えるのはいいことだと思います。なにかの機会に出会うチャンスがあるかもですね。