生涯学習って

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生涯学習(lifelong learning)って、たまに聞きますよね。新発田市にも生涯学習センターがあります。なにか難しそうで漠然としていて、どうでもいいや…という声も。
しかーし、意外と深い、大切なところがあるようで、ちょっと整理してみたいと思います。

生涯学習とは「人々が自己の充実・啓発や生活の向上のために、自発的意思に基づいて行うことを基本とし、必要に応じて自己に適した手段・方法を自ら選んで、生涯を通じて行う学習」(1981(昭和56)年の中央教育審議会答申「生涯教育について」から)という定義。要するに、人は、学校教育に限らず、社会や職場においても、または家庭の専業主婦としていても、さらには社会の第一線から退いていても、自分のキャリアを切り開いたり(キャリアアップ)、また趣味や娯楽として、はたまたライフワークとして、何か新しいものを学び続けたり、ボランティアとして地域社会や特定のニーズを抱えた人たちのためにサービスを提供するために、継続して学習を通して自らを高めることには高い価値がある…ということです。

生涯学習の考え方自体は欧米諸国では19世紀には一般的になっていたようですが、日本では大正時代に紹介されたものの普及することはありませんでした。しかし、1965(昭和40)年にポール・ラングランが議長をつとめていたユネスコ成人教育推進国際委員会で「生涯教育の基本原理は学校教育と社会教育の統合である。また、人間は幼児期から高齢期に至るまで、生涯にわたって学び、成長する可能性を持っている。その学習が保障されるべきである。」と提唱したのをきっかけに、1981(昭和56)年になって中央教育審議会が『生涯教育について』を答申で「生涯教育とは、国民の一人一人が充実した人生を送ることを目指して生涯にわたって行う学習を助けるために、教育制度全体がその上に打ち立てられるべき基本的な理念」がだされました。ここらへんから生涯教育から生涯学習と言い換えられるようになります。で、1988(昭和63)年に文部省(現在、文部科学省)の社会教育局が生涯学習局(現在、生涯学習政策局)に改組され、1990(平成2)年『生涯学習の振興のための施策の推進体制等の整備に関する法律』(平成2年6月29日法律第71号)が制定されました。
そして、2006(平成18)年新しい『教育基本法』(平成18年法律第120号)に、教育の根本にあるものとして「生涯学習の理念」が規定されることに。

新潟県でも、県で「いきいき県民カレッジ

というものがあります。いやー、知らなかった(汗

地域の役にたちそうな講座もありますね。

たまに、のぞいてみようと思います!