2020年、大学入試がガラッと変わる!?

平成26年12月に文部科学省の中央教育審議会は「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について~ すべての若者が夢や目標を芽吹かせ、未来に花開かせるために ~(答 申)PDF」を出しました。

かいつまんでいうと、<詰め込み→ゆとり>の教訓と世界の潮流から、「豊かな人間性」「健康・体力」「確かな学力」を総合した力である「生きる力」を育み、「覚える」から「考える」へ学習の質を転換するために、高校2年・3年次に「高等学校基礎学力テスト(仮称)」で基礎的学力をみて、センター試験の代わりに「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」で思考力・判断力・表現力などを評価したうえで、大学ごとの個別入試で面接・論文などの多様な方法で主体性・多様性・協働性などを評価するという3段階の新テスト構想が進んでいるそうです。

平成31年(2019年)度に「高等学校基礎学力テスト(仮称)」(いまの6年生が高校生になる頃)、平成32年(2020年)度に「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」(いまの5年生が高校生になる頃)がはじまるとのことで、まさにドンピシャ。東京オリンピックイヤーでもありますね。その後、パソコンやタブレット端末での入試も検討されているとか。

この方向性のもと、すでに小中学校での教育のあり方が変わってきているそうです。
たぶん、誰も経験したことのないチャレンジになるでしょう。PTAでも、先生方から教えていただきながら情報共有し、すこしでも対応していければいいなと考えています。

ちなみに、答申の脚注にキャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク市立大学大学院センター教授)の予測によれば、「2011 年にアメリカの小学校に入学した子供たちの 65%は、大学卒業後、今は存在していない職業に就く」とされていると書いてあります。どーなるんでしょうねー。