社会教育の振興と地域全体で子どもを育む環境づくり

Pocket

平成25年の文部科学白書の「社会教育の振興と地域全体で子どもを育む環境づくり」という項目で、

(1)学校・家庭・地域の連携
第 2 期計画では,全ての学校区において,学校と地域が連携・協働する体制が構築されることを目指し,社会全体で学校や子供たちの活動を支援する取組や地域と共にある学校づくりを推進することとされています。
そのため文部科学省では,社会全体で子供を支え,地域住民等の参画により実施する「学校支援地域本部」や「放課後子供教室」など,地域の実情に応じた学校・家庭・地域の連携協力のための様々な取組を支援しています。
(2)地域全体で子供を育む環境づくりの支援
文部科学省では,平成19年度から,保護者や地域住民の協力を得て,放課後などに子供たちに学習や様々な体験・交流活動等の機会を提供する「放課後子供教室」(平成25年度 1 万376教室)を,厚生労働省が留守家庭児童を対象として実施している「放課後児童クラブ」と連携した総合的な放課後対策「放課後子どもプラン」として推進しています。
また,平成20年度からは,地域住民がボランティアとして,授業等の学習補助や部活動の指導補助,学校行事の支援など,学校の様々な教育活動を支援する仕組みである「学校支援地域本部」の取組も推進しています(平成25年度3,527本部)。
これらの活動は,学校と地域との連絡・調整や活動の企画などを行うコーディネーター,学校の教育活動の支援や放課後等における学習支援・体験・交流活動等のプログラムを中心となって実施する教育活動推進員,様々な教育支援活動の実施に当たって,プログラムの実施のサポートや子供たちの安全を管理する教育活動サポーターなどとして,保護者を含む地域住民やPTA関係者,退職教員,大学生,青少年・社会教育団体関係者,NPO法人,企業関係者などが協働・連携することにより,地域の実情に応じた様々な取組が進められています。
例えば,埼玉県さいたま市においては英語を得意とする地域住民などの協力を得て,放課後に小学校低学年の児童を対象とした英語教室や教員OBなどが指導者として,宿題の見守りやドリルなどの当館では,この取組に学び,氷見地域で実践可能なモデルを見いだすために,介護施設や地区の老人クラブ等との連携を深め,博物館への見学や「思い出語りの会」を継続的に実施するほか,民具セットを施設へ貸し出しています。民具を見て,触れることで懐かしい話が弾み,笑顔があふれる様子を見ると,「心の健康づくり」にとても効果があることが実感できます。…

また高知県では,昼休みや放課後,夏季休業中において,地域の方がテストなどの採点を実施するほか,「総合的な学習の時間」において地域の様々な話をしてもらうなど,地域による教育支援活動が行われています。「学校支援地域本部」や「放課後子供教室」などの活動を通じて,授業時間や放課後,週末等に地域の方々が子供たちと触れ合うことは,子供たちを健やかに育むための教育活動の場を提供するだけでなく,地域の方々にとっても,活動に参加することで新たに学び,これまでの知見や経験したことを活用,実践する機会にもなり,これらの活動は,地域の方々の生涯学習の場,その成果の活用の場としての効果も期待されます。
また,学校・家庭・地域が連携した教育支援活動と,平成26年度から新規事業として開始した土曜日の教育活動については,両事業の連携や充実を図り,豊かな学びを通じて,子供たちの社会を生き抜く力を育成することを目的として推進していきます。

という事例が報告されています。
私たちの地域でもいろいろな取り組みをしているのではないでしょうか。しかし、いい取り組みでも情報が共有できていない実情も。二葉ネットがそういう場にもなれるといいなと思います。