真柄先生の講演会記

平成27年11月20日、お隣の第一中学校区「未来を築く子どもを育てる会」主催による真柄正幸氏の講演会に参加してきました。真柄先生は平成15年から17年にかけて二葉小学校の校長として、地域の学校を目指しおやじの会の創設や学校支援ボランティアの拡充に尽力された先生。先般の優良PTA文部科学大臣表彰にいたるタネを蒔いていただいた大恩人です。現在は新潟市アグリパークの副館長、教育ファーム園長、新潟青陵大学非常勤講師をされています。生涯学習分野のエキスパートとして国の機関でも腕を振るわれていました。

IMG_3975

演題「未来を築く子どもたちの成長を願って~学校・家庭・地域が変わる~」

以下、概略

学校・家庭・地域がそれぞれの役割を理解しながら連携していくこと中で、子ども起点創造一年勝負をキーワードに「生きる力」を育むことが必要。

昭和59~62年ころまで全国的に学校が荒れた時代があった。それを受けて、ときの中曽根康弘首相は異例の直属機関臨時教育審議会を立ち上げ21世紀に必要な教育の柱を取りまとめた。

個性重視
生涯学習体系への移行
生きる力の育成

現在の教育行政はすべてこの生きる力に帰結している。

また、明治維新、戦後の中央集権から地方分権へシフトする中で、平成11年に470を超える法律が改正され、国と地方が対等な関係になった。市町村の自由度が大幅に許容され、地域によって特色が出始めた。平成18年の教育基本法の改正にいたって、条文のなかった教育における家庭の役割地域の役割が明記され、また社会人の生涯学習の体系も規定された。

共に生きることを学ぶ

学校・家庭・地域は次世代を担う子どもの鏡として、模範を示すことが必要とされる。
共に生きることを学びながら、連携していくことが肝要。

選挙制度の改革で公民教育も低年齢化が促進される。
イギリスでは中学校で義務化されている。
選挙に参加しない若者、税金を払わない若者が増大することは国の存亡にかかわるという。

IMG_3974

歴史的な背景や根拠となる法律の条文など、非常に分かりやすく解説されていました。
今回、新発田の教育をリードする第一中学校区の皆さんの取組でしたが、小・中・地域連携で多くの方々が集まるこのような講演会ができること自体、素晴らしいと思いました。

見習わないと。