平成30年3月23日、卒業式がありました。
保護者の方々、教職員の方々、地域の方々に見守られ、42名の卒業生が巣立っていきました。
さて、今回のPTA会長の祝辞です。
卒業式 祝辞
卒業生のみなさん、小学校の生活はいかがでしたか⁈
できなかったことが、できるようになったり、いろんなことが分かるようになって、思い出もたくさんできたかと思います。それは皆さんの宝物ですね。さて、日本では江戸時代のはじめころだったでしょうか、ヨーロッパのいまのチェコあたりに「コメニウス」という人がいました。
この方は近代教育の父と呼ばれていますが…コメにウス…覚えやすいですねー！ちょうど宗教戦争といって、同じ国の違う宗教の人同士が対立していた時期。あるとき、コメニウスさんの住んでいたムラが襲われて多くの人が亡くなる事件が起きました。コメニウスさんはなんとか逃げましたが、その途中、奥さんや子どもさんも命を落としてしまいました。コメニウスさんは、なんでこんなことが起きるのかと真剣に悩みました。
そこで、いじめや暴力、戦争をなくすには、子どもの頃から偏見をなくす教育が必要だと気がつきました。
その想いが、世界中に広がって、ユネスコ憲章の精神をつくり、また、いま皆さんが学んでいる近代的な学校のシステム…同じ年齢で入学し、同じ内容を学び、同じ年齢で卒業する…という仕組みの元になったそうです。(学齢主義)みなさんは、これから勉強する中で、いかにみんなで仲良くできるかを学んでいってほしいと思います。相手のいいところを見て、自分と違うところは、からかうのではなく認めてあげる。間違いや失敗を許す寛容さを磨いて、支え合う。それがみんなできるようになれば、コメニウスさんもホッとすることでしょう。
地域をあげて、そんな風土のある二葉小学校で学んだ皆さんを誇りに思います。ご卒業、おめでとうございます。
さて、保護者の皆さま、本日は誠におめでとうございます。
二葉の子どもたちは素晴らしいと、各方面の方々からいわれます。年々たくましくなる子どもたちの成長はマブしくて大変誇らしく思います。これも皆さまのご家庭での教育の素晴らしさだと考えております。本当にありがとうございます。最後に、長谷川校長先生はじめ先生方、地域の皆さま、いつも子どもたちに真摯に寄り添っていただき、ありがとうございます。
これからも末長く、あたたかく見守っていただけたら幸いです。2018年3月23日
新発田市立二葉小学校 PTA会長 井澤栄一郎
