いのち②

回覧板で学校だより「ふたば」がまわってきました。
保護者の方々にはすでに配布されていると思います。

校長先生が紹介されている宮越由貴奈さんの詩の原文です。

宮越由貴奈さん「命」

 

宮越由貴奈さんは、5 歳のときに発症した神経芽細胞腫と 5 年半にも及ぶ闘
病生活の末、1998年6月に11 歳という短い生涯を終えました。

この「命」という詩は、由貴奈さんの亡くなる 4 ヶ月前に書かかれたものです。

 

【由貴奈さんに対して、お母さんが呼びかけたことば】

由貴奈、お父さんとお母さんを選んで生まれてきてくれてありがとう。
人は皆それぞれ、使命や目的を持って生まれて来るんだって。特に由貴奈
のように幼くして亡くなる子は、両親の成長を早めるために、短い人生を
承知で生まれてくるのだということを聞きました。なるほど、これは経験
したものでなければ味わえない大変な心の葛藤です。
我が子の大変な病気と闘う姿を見せられ、そして亡くなってしまう、これ
ほどの悲しみ苦しみはないぞと思いました。でも由貴奈はお母さんに、い
え多くの人たちにいろいろなすばらしいことを残してくれました。なんて
ちよっと大げさでしょうか。親ばかのお母さんです。
やっとこんなかっこいいこと言えるようになったけど、由貴奈を失ってか
らは後悔ばかりしていました。治療の度に先生が治療方法の最終段階では
親に選択させていたのです。あの時本当にあれで良かったのかから始まり
由貴奈にとった態度はあれで良かったのか、病院にいるときもっと一緒に
いてあげれば良かったとかきりがないのです。そんなことを思いながら車
で一人になると涙が止まらなくて・・・。
でもね、考えたら人の人生と比べたら長さは短かったけど普通の一生を濃
縮したかなって思えるんです。あれだけ多くの人と知り合って多くのこと
を経験し、命の尊さをもうんと身近に感じていただろうし、それでまるで
その勉強の成果みたいにあの「命」という詩を作っちゃうし、ほんとうに
よくやったね、よく頑張ったね、由貴奈いろいろありがとう。
最後に病気から守ってあげられなくて本当に・ご・め・ん。
おかあさんより